2年ぶりくらいに洋服を買いました。
15年くらいお世話になっている方のお店で。
その方は元々大手アパレル会社の販売員の方で、
知人の紹介で知り合いになり、
いつもその方の勤務しているお店で洋服を買ってました。
配属先が変わっても、その方のいるお店に行き、買い物をしてました。
追いかけていきたいと思わせてくれる、とても魅力的な方です。
その方が5年前くらいに独立され、とてもカッコ良い、大人の男性が買い物を楽しめるお店を開業されました。
この10年〜15年は、毎月のように何がしかの洋服を買っていた時期もあり、
最近になり回数が減り、年間通してもシーズンに一度くらいの買い物にはなりましたが、
以前は洋服にとてもお金を使っていました。
全く悪いと思うことはなく、ある種の日常なのか、
カリキュラムをこなすように、必修科目のように、ミッションのように買い物をしていました。
そんな自分が仕事の事情、プライベートの事情で約2年くらい洋服は買わない(買えない)状況になりました。
(悪いことはしてませんよ)
忍耐の時期でした。
この2年間は。
まさに耐え忍ぶ。
忍耐。
ある種の修行かのように、
「買わない」と自分に言い聞かせて、言い聞かせて、言い聞かせて、
無理矢理にでも納得させないとやってられない状況でしたし、
そうでもしないと気がおかしくなりそうなくらい耐え忍びました。
時間が解決させる方向に進んだのでしょう。
耐え忍ぶ時期が終わりかけている?このタイミングで、
あの方のお店に行きました。
久方ぶりで、何を話していいかすらわからず、挨拶とここ2年間の話をザックリと話しました。
その方(店主)は、いつものように変わらずこちらの話を聞きながら、
相槌を打ち、合間にひと言二言の言葉を挟みつつ、
店主の感じたことを話してくれました。
それから「見せていただいても良いですか?」とこちらから声をかけさせてもらい、
店内に並んでいる洋服を拝見させていただきました。
店内を一周させてもらい、
あるブランドの目的のパンツを試着させていただきました。
お店の試着室のワクワク感。
試着後に試着室から出て、鏡越しにみる着姿。
この感覚を久しぶりに味わいましたが、良いなぁと。
素材と仕立ての良い、お気に入りのTシャツや、
シュッとしたデザインの服を着たときの背筋が伸びる感覚ではなく、
服を着ることって「楽しい」と思わせてくれるブランドでした。
試着後は即決で購入を決めました。
そして会計を済ませ、いつもの丁寧な手つきで袋に入れてもらい、
紙の手提げ袋を受け取り、
高揚感というよりは、
満足感、充足感というような満たされた感覚がありました。
店主に素直にそれを伝えました。
「すごい嬉しい」
と。
本来買い物って、その人の状況によって異なりますが、
カリキュラムをこなす、ミッションをクリアするような儀式的なことではなく、
人の心を満たすような行為なのかもしれないと感じました。
大枚をはたいて買い物ができる人は感覚は違いますが、
そういうことではないのかも、
と、色々な気づきを得ることができたように感じます。
洋服って楽しい
そう感じられたことはとても素晴らしいことですし、
そう感じさせてくれた店主とあのパンツにも感謝です。
ではー。